慢性腎不全
慢性腎不全

慢性腎不全とは、腎臓の働きが長い時間をかけて徐々に低下し、体内の老廃物や余分な水分を適切に排出できなくなる状態を指します。腎臓は、血液をろ過して尿を作るほか、血圧の調整、骨の健康維持、赤血球の生成を促すホルモンの分泌など、多くの重要な役割を担っています。
腎機能の低下が進行すると、体にさまざまな不調が現れ、最終的には腎臓がほとんど機能しなくなる「末期腎不全(腎臓の働きが15%以下)」に至ることがあります。この段階になると、人工透析や腎移植といった腎代替療法が必要になります。
慢性腎不全は一度発症すると自然に回復することはなく、早期の発見と適切な治療が非常に重要です。
慢性腎不全は、その進行度合いや発症原因によって分類されます。
腎機能の程度に応じて、G1からG5までのステージに分類されます。G5がいわゆる「末期腎不全」にあたり、透析療法が必要な状態です。
慢性腎不全は、次のような基礎疾患に起因することが多くあります。
慢性腎不全を引き起こす原因は多岐にわたりますが、以下のような生活習慣病が主要なリスク因子とされています。
慢性腎不全は、主に以下の検査によって診断・進行度の評価が行われます。
クレアチニンは腎機能を評価する重要な指標であり、eGFR(推算糸球体濾過量)は年齢・性別・体重などを加味して腎機能をより正確に評価する数値です。
腎臓から本来出るはずのないタンパク質や血液が尿に混じっていないかを調べます。
腎臓の大きさ、形、構造の異常(嚢胞、萎縮など)を調べます。
腎臓周囲の血流や構造異常の詳細を確認する際に用います。
必要に応じて腎生検(腎臓の組織を採取して調べる検査)を行う場合もあります。
慢性腎不全の治療は、進行を遅らせること、合併症を防ぐこと、末期に至った際には腎代替療法を行うことが中心です。
腎機能が高度に低下し、日常生活に著しい支障をきたすようになると、以下の治療法を検討します。
慢性腎不全は、早期に気づいて治療を開始すれば、進行を大きく遅らせることが可能な病気です。特に糖尿病や高血圧をお持ちの方は、定期的な腎機能チェックをお勧めします。気になる症状がある方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
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