デクスコムG7とは?特徴や使い方、費用・保険適用について解説|東坂戸クリニック|坂戸市 糖尿病内科|専門医と管理栄養士による食事指導が充実

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デクスコムG7とは?特徴や使い方、費用・保険適用について解説

デクスコムG7とは?特徴や使い方、費用・保険適用について解説|東坂戸クリニック|坂戸市 糖尿病内科|専門医と管理栄養士による食事指導が充実

2026年8月27日

デクスコムG7とは?特徴や使い方、費用・保険適用について解説

指先を刺す血糖測定の手間や、就寝中の無自覚な低血糖など、見えない時間の血糖変動に不安を感じていませんか。従来の指先穿刺はある時点での測定のため、1日の全体像を把握するのは困難です。

この記事では、24時間自動でグルコース値を測定する持続グルコースモニタリング(CGM)「デクスコムG7」を解説します。ウォームアップ時間の短さやアラート機能などの特徴、使い方から費用、保険適用までを網羅します。

デクスコムG7でご自身の体の状態をリアルタイムに把握することで、より自由な毎日を目指すための具体的な選択肢が見えてくるはずです。

デクスコムG7とは?

「デクスコムG7」とは、皮下に装着した小さなセンサーが、体のグルコース値(血糖値の指標)を24時間自動で測定し続ける医療機器です。持続グルコースモニタリング(CGM)と呼ばれる仕組みで測定しており、糖尿病の管理を大きく変える可能性を秘めています。

従来の指先穿刺による血糖測定結果は、あくまで、ある時点での数値です。そのため、食後の急な血糖上昇や睡眠時の無自覚な低血糖など、測定していない時間帯に起きる血糖値の変動を見逃してしまうことが課題でした。

デクスコムG7は、皮下にある「間質液」という体液のグルコース値を5分ごとに自動で測定します。これにより、1日のグルコース値の動きを途切れることなく可視化でき、測定データは自動的にお手持ちのスマートフォンなどへ送信されます。

指を刺す痛みを伴う測定回数を減らしながら、血糖変動の全体像をリアルタイムで把握できるのが大きな特徴です。ご自身の体の状態をより深く理解し、質の高い糖尿病管理に役立てられるでしょう。

デクスコムG7の特徴と従来モデルとの違い

デクスコムG7は、これまでの持続グルコース測定器と比較して、さまざまな改良が施されたモデルです。以下に示す主な5つの特徴と、従来モデルとの違いを解説します。

①ウォームアップ時間が短い

②小型・薄型になり目立ちにくい

③スマートフォンでグルコース値を確認できる

④測定精度が高い

⑤アラート機能が付いている

①ウォームアップ時間が短い

デクスコムG7は、センサーを体に装着してから測定が始まるまでのウォームアップ時間が、わずか30分未満です。旧モデルのデクスコムG6では約2時間かかっていたため、待ち時間が劇的に短縮されました。

センサーは10日に1回の交換が必要ですが、ウォームアップ時間が短いことで測定できない時間を大幅に減らせます。そのため、センサー交換直後の食事や外出などの時間でも、気兼ねなくグルコース値を測定できます。

②小型・薄型になり目立ちにくい

デクスコムG7のセンサーは、旧モデルのデクスコムG6に比べて約60%も小型・薄型化されたデザインです。着用していることを忘れるほどの快適さを目指して設計されています。

センサーは円形で白く、コインのように薄いデザインのため、上腕の後ろ側に装着しても衣服の上から目立ちません。半袖の季節やスポーツジムなど、肌を出す場面でも人目を気にせず過ごせる可能性があります。

また、就寝中に寝返りをうっても気になったり、衣服に引っかかったりする心配が減り、日常生活への影響を抑えながら血糖管理を続けられます。

③スマートフォンでグルコース値を確認できる

デクスコムG7は、専用アプリをインストールしたスマートフォンやスマートウォッチに、5分ごとにグルコース測定値を自動で送信します。指を刺して血液を出したり、センサーに機器をかざしたりする操作は不要です。

手元の画面を見るだけで、いつでも現在のグルコース値と今後の変動予測(トレンド矢印)を把握できます。アプリの画面では、過去24時間の変動がグラフで表示されるため、食事や運動、インスリンの効果などを視覚的に振り返ることも簡単です。

デクスコムG7には、ご家族や主治医など最大10名までリアルタイムでデータを共有する機能も備わっています。離れて暮らすお子さんや高齢のご家族の血糖状態を、遠くからでも見守ることが可能です。

ただし、ご利用には、対応するスマートフォンやデバイスが必要である点に注意してください

④測定精度が高い

デクスコムG7は、測定精度の指標であるMARD値が8.2%です。MARD値とは、CGMの測定値と、検査機器で測定した実際の血糖値との平均的なズレを示す数値で、値が小さいほど精度が高いと評価されます。基本的に10%以下であれば、精度が高いといわれています。

ただし、CGMは血液ではなく、皮下にある間質液のグルコース値を測っている点を理解しておくことが大切です。

間質液のグルコース値は、血液中の血糖値の変動から約5〜10分遅れて変化します。そのため、食事後や運動中など、血糖値が急激に変動している場面では、指先で測る血糖値との間に差が出やすい傾向があります。

⑤アラート機能が付いている

デクスコムG7には、グルコース値が危険な領域に入る前に警告音や振動で知らせてくれるアラート機能が搭載されています。特に重要なアラートは、以下のとおりです。

  • 低値/高値アラート:グルコース値があらかじめ設定した上限値や下限値を超えた場合に通知する
  • 緊急低値予測アラート:「20分以内に深刻な低血糖に陥る可能性がある」とシステムが予測した場合に知らせてくれる

糖尿病の薬物治療中は、食事や運動の状況によって意図せず低血糖を招くことがあります。特に、睡眠中など本人が気づかないうちに起こる「無自覚性低血糖」は、深刻な事態につながる危険性もゼロではありません。(※1)

また、通常の健康診断では見つかりにくい食後の急激な血糖上昇(血糖値スパイク)も、高値アラートによって気づきやすくなります。(※2)医師と相談しながら、ご自身の状態に合わせてアラート機能を設定しましょう。

旧モデルとの違い

デクスコムG7は、旧モデルのG6と以下のような違いがあります。

項目 デクスコムG7 デクスコムG6
ウォームアップ時間 30分未満 約2時間
センサーの構成 一体型(オールインワン) 別体型(センサー+トランスミッター)
測定値の確認 自動送信 自動送信
予測アラート あり なし
センサー使用期間 最大10日間 最大10日間

デクスコムG7の費用と保険適用条件

デクスコムG7の使用にかかる費用は、公的医療保険が適用されるかどうかで大きく変わります。保険適用の可否は、現在受けている糖尿病の治療内容によって判断されます。

持続グルコース測定器は、インスリン治療中の血糖管理を助ける医療機器です。原則、インスリン製剤の自己注射を1日1回以上行なっている方に保険が適用されます。1型糖尿病、2型糖尿病などの種類に関係なく、インスリン治療を受けているかどうかが判断の基準です。

保険が適用されると、自己負担額はかかった医療費全体の1〜3割に抑えられます。3割負担の場合、月額の自己負担額は4,000〜5,000円程度です。ただし、診察料や検査料などは別途かかります。

実際の自己負担額は、年齢や所得に応じた負担割合、治療計画によって一人ひとり異なります。ご自身が保険適用の対象となるか、具体的な費用はどのくらいになるかは、医療機関へご相談ください。

デクスコムG7の基本的な使い方

デクスコムG7の使い方は、センサーを体に装着し、専用アプリでグルコース値を確認する流れが基本です。操作は直感的に行えるよう配慮されていますが、自己判断で使い始めることは避けてください。

医師や医療スタッフから直接指導を受け、添付文書をよく読んだうえで使用を開始することが大切です。ここでは、「センサーの装着から交換までの3ステップ」と「専用アプリの初期設定と基本的な操作方法」を解説します。

センサーの装着から交換までの3ステップ

センサーの装着から交換までは、主に以下の3つのステップで完了します。

ステップ 内容
センサーを装着する ・「アプリケーター」という専用の器具を使い、上腕の後ろ側にワンタッチでセンサーを貼り付ける
・装着時の痛みが抑えられるよう設計されており、毎回少しずつ位置をずらして貼ることで、皮膚への負担の軽減が期待できる
ペアリングと測定開始 ・スマートフォンの専用アプリを起動し、画面の案内に沿ってセンサーとペアリング(無線接続)する
・約30分間のウォームアップが終わると、自動的にグルコース値の測定が始まり、5分ごとに値がアプリへ送信される
センサーを交換する ・1つのセンサーで最大10日間使用できる
・アプリが使用期間の終了を知らせてくれるので、時期がきたら古いセンサーを皮膚からゆっくりと剥がし、新しいものに交換する

デクスコムG7は、指を刺す手間を省き、10日間にわたってグルコース値の変動を自動で追い続けることが可能です。

専用アプリの初期設定と基本的な操作方法

専用アプリを使うことで、測定値をいつでも手元で確認し、日々の血糖管理に活かせます。

まず、お使いのスマートフォンに「Dexcom G7」アプリをダウンロードし、アカウントを作成しましょう。アカウント作成後、新しいセンサーを装着する際に、アプリの指示に従ってペアリング作業を行えば初期設定は完了です。

アプリの主な機能は、以下のとおりです。

機能 詳細
現在値とトレンドの確認 現在のグルコース値と、今後の変動方向を示す矢印(トレンド)が表示されるので、血糖値が上がる傾向か、下がる傾向かを事前に予測するのに役立つ
グラフ表示 過去24時間分のグルコース値の推移がグラフで表示され、食事や運動、薬の効果などを視覚的に振り返ることが可能
アラート機能 グルコース値がご自身で設定した上限値や下限値から外れた際に、音や振動で知らせる
データ共有 ご家族や主治医など、最大10名までリアルタイムの測定データを共有できる

日本糖尿病学会の診療ガイドラインでも、CGMは血糖値の変動傾向を把握し、コントロールするうえで有用であるとされています。(※3)アプリのデータを医師と共有することで、ご自身の状態に合った質の高い診察へとつながるでしょう。

デクスコムG7に関してよくある質問

ここでは、デクスコムG7を日常生活で使ううえで、多くの方が抱きがちな以下の3つの疑問にお答えします。

①装着中の入浴やスポーツ、サウナは可能ですか?

②センサーが剥がれたり故障したりした場合の対処法は?

③飛行機内でも装着できますか?

①装着中の入浴やスポーツ、サウナは可能ですか?

デクスコムG7は耐水設計のため、装着したまま入浴やスポーツを楽しめますが、いくつか注意点があります。

デクスコムG7は、水深2.4mで最大24時間の耐水性が確認されています。日常生活の範囲であれば、入浴・シャワー・水泳で問題なく使用できるでしょう。ただし、長時間の潜水やスキューバダイビングなど、水深2.4m・24時間を超える環境での使用は避けてください。

運動も問題ありませんが、汗をかいたり、人と接触したりすることでセンサーが剥がれやすくなることがあります。剥がれるのが心配な場合は、付属の保護シール(オーバーパッチ)で補強しましょう。

高温になるサウナは、センサーの故障や正しい測定値が得られなくなる原因になります。サウナの利用は避けるようにしましょう。

②センサーが剥がれたり故障したりした場合の対処法は?

センサーが剥がれたり、うまく動かなくなったりした場合は、自己判断で使い続けず、適切に対処することが大切です。

センサートラブルで測定が中断されると、血糖値の変動を把握できなくなります。特にインスリン治療中の方は、ご自身で気づかないうちに重い低血糖に陥る「無自覚性低血糖」につながりかねません。

センサーが剥がれかけた場合は、付属の保護シール(オーバーパッチ)で上から固定すれば、そのまま使用を続けられることがあります。ただし、完全に剥がれてしまったら、センサーの再利用はできません。新しいセンサーに交換してください。

測定値が表示されない・エラーが続く場合は、まずはアプリの画面に表示される指示に従いましょう。それでも改善しない場合は、無理に使用を続けず、新しいセンサーに交換することが推奨されます。

製品の不具合が疑われる場合や、使用方法で困った際は、デクスコムジャパン合同会社のサポートセンターへ問い合わせましょう。電話番号は0800-000-8019です。営業時間の最新情報は、公式サイトを確認してください。

③飛行機内でも装着できますか?

デクスコムG7は装着したまま飛行機に搭乗できます。しかし、保安検査と機内での通信に関して、いくつか知っておきたいポイントがあります。

保安検査で使用される全身スキャナーやX線検査装置は、機器に影響を及ぼす可能性があるため通過を避ける必要があります。係員の方に「持続血糖測定器を装着しています」と伝え、目視や手による検査(接触検査)を依頼しましょう。

スマートフォンを「機内モード」に設定した場合でも、Bluetoothをオンにすれば、機内でグルコース値の測定を続けられます。ただし、航空会社によって電子機器の使用ルールは異なるため、航空会社のウェブサイトを確認するか、搭乗時に客室乗務員に確認しましょう。

まとめ

デクスコムG7は、指を刺す痛みを減らし、24時間自動でグルコース値を測定することで、日々の血糖管理を行う医療機器です。旧モデルより小型・薄型化され、測定開始までの時間も短縮されたため、日常生活への影響を抑えながら質の高い血糖管理が期待できます。(※継続的なグルコース値のモニタリングにより、より詳細なデータに基づいた管理が可能です。)

デクスコムG7の保険適用には、インスリン治療などの条件があります。ご自身のライフスタイルや治療方針に合うか、費用はどれくらいかを知りたい方は、まずは気軽に当院へご相談ください。

参考文献

  1. 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター: 「低血糖」
  2. 厚生労働省 健康日本21アクション支援システム(e-ヘルスネット): 「食後高血糖」
  3. 一般社団法人 日本糖尿病学会: 「糖尿病診療ガイドライン2024」 7章

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