インスリンポンプとは?仕組みや使い方、費用・保険適用について解説|東坂戸クリニック|坂戸市 糖尿病内科|専門医と管理栄養士による食事指導が充実

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インスリンポンプとは?仕組みや使い方、費用・保険適用について解説

インスリンポンプとは?仕組みや使い方、費用・保険適用について解説|東坂戸クリニック|坂戸市 糖尿病内科|専門医と管理栄養士による食事指導が充実

2026年8月27日

インスリンポンプとは?仕組みや使い方、費用・保険適用について解説

1日に何度も行うインスリン注射や、予測しにくい血糖値の変動に、負担や不安を感じていませんか。

インスリンポンプは、インスリンを24時間自動で注入し続ける小型の医療機器で、より安定した血糖管理を目指す治療法です。この記事では、インスリンポンプの仕組みから使い方、メリット・デメリット、費用や保険適用までを網羅的に解説します。

ご自身の状況と照らし合わせながら読み進めることで、インスリンポンプ治療が生活の質をどのように変える可能性があるか具体的にわかります。治療への理解が深まり、ご自身に合った選択をするための次の一歩が見えてくるはずです。

インスリンポンプとは

インスリンポンプとは、インスリンを24時間自動で体に注入し続けるための、携帯電話ほどの大きさの医療機器です。ペン型の注射器よりも、健康な人のインスリン分泌に近い状態の再現を目指す治療法で、血糖値をできるだけ安定させることが目的です。

主に、ご自身の体内でインスリンを作る力がほぼ失われている1型糖尿病の方や、頻回な注射を行っても血糖コントロールが難しい方が治療の対象となります。

ここでは、「インスリンポンプの仕組み」と「インスリン注射との違い」を解説します。

インスリンポンプの仕組み

インスリンポンプは、体に貼り付けたカニューレ(細く柔らかい管)を通して、皮下にインスリンを24時間自動で送り続ける仕組みです。健康な人のすい臓が行う「基礎分泌」と「追加分泌」という2つの働きを、1台の機器で再現するのが特徴です。(※1)

ポンプには、本体と注入部がチューブでつながっているチューブ式と、一体型の機器を体に直接貼り付けるパッチ式があります。

インスリンの注入方法には、基礎(ベーサル)注入とボーラス注入の2種類があります。

基礎注入は、生命を維持するために必要なごく少量のインスリンを、プログラムに従って持続的に注入する方法です。インスリンの「基礎分泌」の代わりの役割を果たします。

ボーラス注入は、食事前や血糖値が高くなったときに、ご自身でボタンを操作してインスリンを追加注入するタイプです。食事による血糖値上昇を抑える「追加分泌」の役割を担います。

ポンプの中に含まれているのは、作用時間が3〜4時間と短い「超速効型インスリン製剤」です。(※2)製剤を少量ずつ、必要なときに追加することで、よりきめ細やかな血糖管理を目指します。

インスリン注射との違い

インスリンポンプと従来のペン型注射の大きな違いは、以下の表のとおりです。

項目 インスリンポンプ ペン型注射
針を刺す回数 2〜3日に1回の注入セット交換時のみ 1日数回(基礎1回+毎食時3回など)
基礎インスリンの調整 ・時間帯ごとに注入量を細かく設定できる
・一時的に注入を止めたり減らしたりしやすい
1日1〜2回、効果が長く続くタイプを注射する
追加インスリン ボタン操作で都度注入 都度、ペン型注入器で注射する
機器の装着 24時間、体に装着する必要がある 注射時以外は不要

インスリンポンプは、注入セットの交換時以外は体に針を刺す必要がないため、日々の注射の負担を減らせる可能性があります。一方、常に機器を身につけなければならず、違和感を覚える方もいるかもしれません。

ペン型注射は機器を装着する手間はありませんが、1日に何度もご自身で注射をする必要があります。

どちらの治療法がご自身の生活スタイルや血糖の状態に合っているかは、医師と相談して決めることが大切です。

テルモ社のパッチ式インスリンポンプ「メディセーフウィズ」

「メディセーフウィズ」は、テルモ社が提供するパッチ式インスリンポンプです。2018年に日本初のパッチ式インスリンポンプとして発売されました。

一般的なチューブ式インスリンポンプでは、ポンプ本体と体に留置したカニューレをチューブでつなぎます。一方、メディセーフウィズは、インスリンを充填したカートリッジとポンプ本体を体に直接装着するチューブフリー設計が特徴です。チューブが衣服などに引っかかる心配がなく、仕事や家事などの日常生活を送りながら使用しやすいよう工夫されています。

体に装着するポンプ部分は約34gと軽量で、皮下に留置したカニューレを通してインスリンを持続的に投与します。ポンプの操作は専用リモコンから行い、24時間持続的に投与する基礎(ベーサル)注入のほか、食事などに合わせた追加(ボーラス)注入の設定も可能です。

また、専用リモコンをスマートフォンタイプにした「メディセーフウィズスマート」も提供されています。従来のリモコンより小型・軽量化され、インスリン残量や投与開始忘れを知らせる通知機能などが搭載されています。

メディセーフウィズのようなパッチ式は、チューブ式とは装着方法や使い勝手が異なります。インスリンポンプを選ぶ際は、機能だけでなく、仕事や運動などの生活スタイルも踏まえて、主治医と相談しましょう。

メディセーフウィズでの治療が気になる方は、ぜひ当院にお気軽にご相談ください。

インスリンポンプの主なメリット

インスリンポンプは、血糖コントロールの精度を高め、日々の生活のさまざまな負担を軽くできる可能性があります。特に、ペン型注射による治療法と比べて、次の3つのようなメリットが期待できます。

①低血糖リスクの軽減が期待できる

②生活の自由度が向上する可能性がある

③最新技術との連携が可能である

①低血糖リスクの軽減が期待できる

インスリンポンプは、インスリンの注入量を時間ごとに細かく設定できる治療法です。夜間や明け方などの低血糖のリスクを減らせる可能性があります。

ペン型注射で用いる持効型インスリンは、一度注射すると効果が長時間続くため、途中で量を調整できません。一方、インスリンポンプは超速効型インスリンを少量ずつ持続的に注入するので、体の状態に合わせた細かな調整が可能です。

血糖値が下がりやすい夜間は注入量を減らし、ホルモンの影響で血糖値が上昇しやすい明け方に注入量を増やす、といったプログラムを組めます。運動による低血糖を防ぐために、事前に注入量を一時的に減らしたり、ポンプを停止したりする操作も簡単に行えます。

ただし、ポンプを使ったからといって低血糖がなくなるわけではありません。インスリンポンプ導入後も、日々の血糖測定が重要です。

②生活の自由度が向上する可能性がある

インスリンポンプは、1日に何度も注射をする手間を省き、食事などの予定に合わせてインスリン量を柔軟に調整できるため、生活の自由度が高まる可能性があります。人目を気にしながら外出先や職場で打っていた注射が、ボタン操作だけで済むようになります。

特に食事の面では、急な残業や会食で食事の時間が不規則になっても、その場でインスリンを追加注入することで対応可能です。ピザや唐揚げなど、血糖値が上がりやすい脂質やたんぱく質が多い食事でも、インスリンを数時間に分けて注入することで対応できます。

ただし、高脂肪・高エネルギーの食事に対する血糖値の反応は、個人ごとにさまざまです。ご自身の食事記録と照らし合わせながら、最適な注入方法を見つけることが大切です。(※3)

③最新技術との連携が可能である

一部のインスリンポンプは、CGM(持続血糖測定器)と連携し、血糖値の変動に応じてインスリン注入量を自動で調整する機能を備えています。

CGMとは、お腹や腕などに刺した細いセンサーで皮下のグルコース値を測定し続ける医療機器です。CGMとポンプが連携することで、より高度な血糖管理を目指せます。

CGMとインスリンポンプの連携のレベルは、主に次の2段階です。

連携レベル 主な機能
SAP(センサー付きポンプ) ・CGMで測定した血糖値や変動傾向をポンプ画面に表示
・血糖値が設定範囲から外れそうになるとアラームで通知
AID(自動インスリン投与) ・SAPの機能に加え、血糖値の予測にもとづいてインスリン注入量を自動で調整
・低血糖が予測されると注入を自動停止し、高血糖を防ぐために注入量を自動で増やす

ある研究では、AIDシステムを使うことで、もともとの治療法にかかわらず、多くの患者さんで血糖コントロールの改善が認められたと報告されています。(※4)

ただし、食事の際に必要なインスリン量はご自身で計算してボタン操作をすることが必要です。また、これらの機能が使えるかどうかはポンプの機種によって異なります。

インスリンポンプのデメリット

インスリンポンプは血糖コントロールの精度を高める一方で、常に体の一部として付き合っていく必要がある医療機器です。便利な反面、人によっては負担に感じる点や、注意すべきトラブルもあります。

ここでは、インスリンポンプのデメリットとして、「①常時装着する必要がある」と「②皮膚トラブルが起こる可能性がある」を解説します。

①常時装着する必要がある

インスリンポンプは、入浴など一部の時間を除き、基本的に24時間体につけておく医療機器です。体の一部として常に機器を装着するため、慣れるまでは存在が気になったり、窮屈に感じたりするかもしれません。

以下のように、日常生活のさまざまな場面で工夫が求められます。

日常生活の場面 工夫の内容
着替え・入浴・運動 ・長時間の入浴やプール、激しい運動の際は取り外すのが一般的
・取り外している間、インスリン注入が中断される点には注意が必要
睡眠 寝返りでチューブが体に絡まったり、ポンプ本体が下敷きになったりしないよう、パジャマのポケットに入れたり、専用のポーチを活用したりする
服装 ・ポンプ本体はポケットに入れるか、専用のホルダーでベルトや下着に固定する
・チューブが服の外から目立たないよう、衣服の内側に沿わせるなど、取り回しを工夫している人もいる

ご自身の生活スタイルのなかで、インスリンポンプとの付き合い方を見つけていく作業が必要です。

②皮膚トラブルが起こる可能性がある

インスリンを注入するためのカニューレや、固定用の粘着テープを同じ場所に貼り続けることで、皮膚にトラブルが起きることがあります。これは、インスリンポンプ治療を続ける多くの方が経験しうる、身近な問題の一つです。

具体的な皮膚トラブルの症状は、以下のとおりです。

  • テープによるかぶれ、かゆみ、赤み
  • カニューレを刺した部位の感染や炎症、痛み
  • 同じ部位への注入を繰り返すことによる皮膚の硬化(しこり)

皮膚トラブルを防ぐには、毎回カニューレを刺す場所を少しずつずらすことが基本です。お腹、お尻、太ももなど、広範囲で部位を変えていくことが、皮膚への負担を減らす鍵となります。

皮膚の状態を清潔に保つスキンケアや、チューブは折れていないかなどのセルフチェックを欠かさず行いましょう。皮膚に異常を感じた際は、我慢せずに主治医や医療スタッフへご相談ください

インスリンポンプの使い方

インスリンポンプを使いこなすには、機器の正しい操作を習得し、日々の管理を丁寧に行うことが欠かせません。ポンプは機種によって操作方法が大きく異なるため、導入時には医師や看護師、専門スタッフから直接指導を受け、使用法を十分に理解することが重要です

ここでは、インスリンポンプの「装着方法」と「注意点」を解説します。

装着方法

インスリンポンプの装着は、2〜3日に1回、ご自身で行う大切な操作です。一般的な手順は以下のとおりですが、機種によって細部が異なるため、指導された内容に従ってください。

  1. お腹やお尻、太ももなどインスリンの吸収が良い場所を選び、アルコール綿などで拭く
  2. 専用の挿入器具を使い、カニューレを皮下に挿入し、粘着テープで固定する
  3. ポンプ本体にインスリン製剤を充填したリザーバーと電池をセットする
  4. カニューレとポンプをチューブで接続し、チューブ内の空気を抜く
  5. インスリンの注入を開始する

チューブがないパッチ式のポンプの場合は、インスリンを充填した機器本体を直接体に貼り付けることで装着が完了します。

注意点

インスリンポンプを安全に使ううえで、インスリンが「確実に体へ注入され続けているか」を常に意識することが重要です。

ポンプの中には作用時間の短い超速効型インスリンしか入っていません。そのため、チューブの折れなどで注入が数時間止まるだけでも、血糖値は急激に上昇します。チューブが折れたり気泡が入ったり、カニューレが抜けたりしていないか、日々チェックしましょう。

インスリンやバッテリーの残量が十分にあるかを確認することも大切です。カニューレを刺している周辺の皮膚に、かぶれ・赤み・腫れ・痛み・硬いしこりなどがないかもチェックしましょう。

ポンプの閉塞(詰まり)や残量低下を知らせるアラームは、トラブルを未然に防ぐための重要なサインです。アラームが鳴った際は、無視せず、すみやかに原因を確認して対処してください

万が一の故障やトラブルに備え、外出時には予備の注入セット、電池、インスリン注射器(ペン型など)を携帯することが不可欠です

インスリンポンプの費用と保険適用

インスリンポンプ療法は、健康保険が適用される治療です。しかし、費用を考える際は、機器本体だけでなく毎月の診療費や消耗品費も含めたトータルコストで捉えることが大切です。

ここでは、インスリンポンプの費用と保険適用に関して、以下の内容を解説します。

  • 本体価格と月々の自己負担額の目安
  • 保険適用条件
  • 高額療養費制度と医療費控除

本体価格と月々の自己負担額の目安

インスリンポンプ本体は高額な医療機器ですが、保険診療では医療機関から貸与されるのが一般的です。月々の自己負担額は、主に診療費・薬剤費・消耗品費の3つの合計で決まります。

診療費はポンプを管理するための金額で、薬剤費はポンプに充填するインスリン製剤の費用です。消耗品費は、注入セットやリザーバー(インスリン容器)など、定期的に交換が必要な物品の費用が該当します。自己負担額の目安(3割)は、月額20,000〜25,000円です

また、CGMを併用する場合は、センサーの費用が追加で加わります。インスリンの種類や量、ポンプの設定などが患者さん一人ひとり異なるため、自己負担額も個別性が高くなるのが特徴です。

保険適用条件

インスリンポンプの保険適用条件は、「インスリン治療が必須であり、かつペン型注射などによる頻回注射法では血糖コントロールが難しい」と医師が判断したケースです。具体的には、以下のような方が対象となります。

  • 1型糖尿病の方
  • 血糖値の変動が大きい2型糖尿病の方
  • 日常生活に支障をきたすほどの重い低血糖を繰り返す方
  • 早朝の血糖値が著しく高くなる方
  • 妊娠中の方や、これから妊娠を希望されている方

1型糖尿病の方に限らず、さまざまな状況で保険適用の対象となります

高額療養費制度と医療費控除

インスリンポンプの費用は毎月継続的にかかるため、経済的な負担が大きくなることも考えられます。自己負担額を軽減できるよう、国が設けている「高額療養費制度」と「医療費控除」を知っておきましょう。

どちらも医療費の負担を軽くするための制度ですが、役割はまったく異なります。高額療養費制度は、1か月の医療費の自己負担額に上限を設け、超えた分が払い戻される制度です。制度を受けるための手続きは、協会けんぽや組合健保など、ご加入の健康保険でできます。

医療費控除は、1年間の医療費が一定額を超えた場合に、確定申告することで税金が還付される制度です。お住まいの地域を管轄する税務署で手続き可能です。

高額療養費制度の上限額は、年齢や所得によって定められています。CGM併用やほかの疾患の治療が重なり、月の医療費が高額になった場合は対象となることがあります。

ご自身が利用できる制度や、具体的な手続き方法は、加入先の健康保険組合や市区町村、お近くの税務署へお問い合わせください。

インスリンポンプ導入後によくある質問

ここでは、インスリンポンプ導入後によくある質問として、以下の3つに回答します。

①装着したままの入浴・運動・睡眠は可能ですか?

②ポンプが目立たないようにする工夫はありますか?

③旅行や災害時に準備しておくことはありますか?

①装着したままの入浴・運動・睡眠は可能ですか?

入浴・運動・睡眠中は、インスリンポンプを装着したまま過ごせることがありますが、いくつか注意点があります。

チューブ式のポンプは防水ではないものが多いため、入浴時には本体を一時的に取り外します。短時間であればインスリン注入が中断されても大きな影響はありませんが、長湯をする際は血糖値の変動に注意が必要です。

一方、パッチ式ポンプには防水機能を備えた機種もあり、装着したまま入浴できる場合があります。

運動中もポンプを装着したままで問題ありません。運動による低血糖を防ぐため、事前にインスリンの基礎注入量を一時的に減らす設定もできます。

ただし、ラグビーなど人と激しく接触するスポーツは、ポンプの破損や、カニューレが抜けてしまう恐れがあるため、事前に主治医と対策を相談してください

睡眠中もポンプを装着したまま眠れます。寝返りでチューブが体に絡まったり、ポンプ本体が下敷きになったりしないよう、置き場所を工夫しましょう。パジャマのポケットに入れたり、専用のウエストポーチやアームバンドを活用したりするのも良い方法です。

②ポンプが目立たないようにする工夫はありますか?

服装の工夫やさまざまな専用アクセサリーを使えば、インスリンポンプが外から目立たないようにできます。

ポンプ本体は、以下のような場所に収納するのが一般的です。

  • ズボンやスカートのポケットに入れる
  • 専用ポーチでベルトや下着に固定する
  • 腕や太ももに装着できるアームバンドやレッグバンドを利用する
  • ポンプ収納用のポケットが付いた下着や腹帯を活用する

チューブは服の内側に沿わせ、少しゆとりのあるデザインの服を選ぶと、ポンプのシルエットが外に響きにくくなります。

ただし、きついズボンなどでポンプ本体を強く圧迫したり、チューブが途中で折れ曲がったりすると、インスリンが正常に注入されず高血糖の原因になります。見た目を工夫する際も、インスリンの通り道が確保されているかを確認してください。

③旅行や災害時に準備しておくことはありますか?

旅行や災害などの非日常時には、万一のトラブルに備えて、普段より入念な準備が不可欠です。

インスリンポンプは超速効型インスリンを使用しているため、輸液セットのチューブが抜けたり、ポンプが故障したりして注入が止まると、血糖値は短時間で急上昇します。以下の物品は準備しておきましょう。

準備品 詳細
予備の消耗品(滞在日数より多めに) ・ポンプ用のインスリン製剤
・注入セット、リザーバー(インスリン容器)
・ポンプの電池、充電器
・血糖測定器とセンサー関連用品
緊急時のバックアップ用品 ・ペン型などのインスリン注射器と注射針
・注射用のインスリン製剤(ポンプ用とは別に)
・低血糖時のためのブドウ糖や補食
各種書類 ・ポンプが使えなくなった場合の注射方法を記した指示書(主治医に作成を依頼)
・お薬手帳、糖尿病連携手帳
・(海外の場合)英文の診断書や薬剤・医療機器証明書

特に海外旅行では、事前に、医療機器の機内持ち込みルールや保安検査での取り扱いを航空会社へ確認しておくとスムーズです

まとめ

インスリンポンプは、インスリンを24時間持続的に注入し、一人ひとりの血糖変動や生活スタイルに合わせて投与量を細かく調整できる治療法です。

頻回なインスリン注射の負担を軽減できる可能性があるほか、CGMと連携する機種や、テルモ社の「メディセーフウィズ」のようなチューブのないパッチ式など、さまざまな選択肢があります。

一方で、インスリンポンプは機種によって特徴や機能が異なり、すべての方に適しているわけではありません。安全に使用するためには、適切な機器の選択や設定、導入後の継続的な血糖管理が重要です。

当院では、糖尿病の状態や現在の治療内容、日々の生活スタイルなどを確認したうえで、一人ひとりに適した治療方法をご提案しています。「毎日のインスリン注射の負担を減らしたい」「インスリンポンプについて詳しく知りたい」「自分がインスリンポンプ治療の対象になるのか知りたい」という方は、お気軽に当院までご相談ください。

参考文献

  1. 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター: 「1型糖尿病の治療について」
  2. 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター: 「血糖値を下げる注射薬」
  3. Yasemin Atik Altınok, Günay Demir, Hafize Çetin, Samim Özen, Şükran Darcan, Damla Gökşen. Novel Modified Algorithm for High Fat/High Energy Density Meal in Type 1 Diabetes: Less Hypoglycemia. J Clin Res Pediatr Endocrinol.2023,15,2,138-144.
  4. Laya Ekhlaspour, Dan Raghinaru, Gregory P Forlenza, Elvira Isganaitis, Yogish C Kudva, David W Lam, Camilla Levister, Grenye O’Malley, Mei Mei Church, John W Lum, Bruce Buckingham, Sue A Brown. Outcomes in Pump- and CGM-Baseline Use Subgroups in the International Diabetes Closed-Loop Trial. J Diabetes Sci Technol.2023,17,4,935-942.

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